暗号資産(仮想通貨)は、高い安全性や透明性、取引スピードの速さから活用幅を急速に広げています。そのため、これまでは主にWeb3.0関連の知識を持つ人の投資先として選ばれていた暗号資産ですが、近年は一般の人々の間でも投資対象として暗号資産は期待されています。
そこで本記事では、投資の初心者が選ぶべきおすすめの暗号資産を紹介していきます。なお、その他にも多くの新生の暗号資産プロジェクトが誕生していますが、それら最新の仮想通貨情報はjp.cryptonews.comでご覧ください。
日本における暗号資産の活用拡大
近年、日本では暗号資産の実用的な活用が進んでいます。たとえば、2023年秋ごろに大阪府で開業を予定しているIR(統合型リゾート)では、暗号資産が決済手段として導入される可能性が高いと言われています。これにより、海外からの観光客がスムーズに決済を行えるようになり、地域経済の活性化にもつながると期待されています。
また、地方自治体による独自の暗号資産発行の動きも見られます。そして、これらのコインは地域経済の活性化や災害時の迅速な支援金配布などに活用される可能性があります。このように、日本において暗号資産は、投資対象を超えて社会インフラの一部となりつつあるのです。
初心者におすすめの暗号資産
実用性の高まる暗号資産ですが、市場には1万種類以上のコインが存在するとされています。では、暗号資産投資を初めて行う際には、一体どのコインを選べばいいのでしょうか。以下に、初心者におすすめの暗号資産を紹介します。
ビットコイン(BTC)
ビットコインは2009年、最初に運用が開始された暗号資産であり、最大の市場規模を誇ります。そして、今なお多くの投資家に支持されている主な理由は、ビットコインの希少性と分散型ネットワークという強みです。
この特性により、インフレに対する耐性を持ち、長期的な資産保全手段として安定した価値を提供するため、特に初心者におすすめの暗号資産となっています。
また、ビットコインは国内のほとんどの取引所で取引されており、流動性が非常に高いため、初心者でも安心して取引を始めることが可能です。さらに、ビットコインは広く認知されているため、関連情報も豊富にあり、一般の人でも学びやすい環境が整っている点も魅力と言えます。
イーサリアム(ETH)
イーサリアムは、スマートコントラクト機能を持つプラットフォームとして開発され、ビットコインとは異なる目的で利用されているアルトコインです。
このスマートコントラクトとは、契約を自動化し、ブロックチェーン上で実行されるプログラムのことを指します。イーサリアムはこのスマートコントラクトを基盤に、DApps(分散型アプリケーション)の開発プラットフォームとしても広く活用されています。
活用事例として、たとえばDeFiプロジェクトでは、融資や取引が自動的に行われる仕組みがイーサリアム上で構築されており、UniswapなどのDEX(分散型取引所)もイーサリアムを基盤として運営されています。このように、イーサリアムは革新的な金融サービスを提供するための基盤技術として非常に重要な役割を果たしています。
将来的には、さらに多くのアプリケーションがイーサリアム上で開発されることが予想されており、技術革新に興味がある初心者投資家にとっては非常に魅力的な投資先です。また、イーサリアムはビットコインに次ぐ時価総額を持つことから、安定した投資対象としても認識されています。
リップル(XRP)
リップルは、海外送金(国際送金)の効率化と迅速化を主な目的として開発された暗号資産です。多くの金融機関が採用しており、従来の銀行間取引システムに代わる新たな選択肢として注目を集めています。
リップルの特徴として、高速な取引処理能力が挙げられます。従来の国際送金が数日かかるのに対し、リップルを使用すれば数秒で取引が完了します。また、取引手数料が極めて低いことも大きな利点です。これにより、特に少額の国際送金においてコスト面での優位性を発揮します。
一方で、リップルは4年間に渡る米国証券取引委員会(SEC)との訴訟問題を抱えており、これが投資家の不安要素となっていました。しかし、8月7日(水)に裁判所がリップルに一定の罰金を科したことで、表向きにはこの問題は終結。したがって、それ以降リップルは大きく価格を上げており、元々持っていた革新的な技術と、既存の金融システムを変革する可能性が、多くの投資家や金融機関の関心を引き続き集めています。
まとめ
暗号資産投資は、高いリターンの可能性がある一方で、リスクも伴います。しかし、単なる投機ではなく、社会変革のツールとしての側面も持ち合わせています。初心者の場合はまずは少額から始め、本記事を参考に暗号資産がもたらす可能性について深く理解を深めながら、ゆっくりと投資を行ってみましょう。