帯広競馬場で行われているばんえい競馬。最近はメディアで取り上げられることもあり、競馬のオッズを見ながら馬券もネットで簡単に購入することができます。今回は「ばんえい競馬をやってみたい!」という方向けに、ばんえい競馬の特徴と予想の組み立て方を解説していきます。
ばんえい競馬の特徴
それではばんえい競馬の特徴を見ていきましょう。平地の競馬とはルールなど異なるところがあります。
ばん馬が競走をする
平地の競馬はサラブレッドが走りますが、ばんえい競馬ではサラブレッドの2倍もの体重があるばん馬が、最大重さ1トンにもなるそりを引いて競走します。世界的に見てもこの形態の競走は帯広競馬場でしか行われていません。
コースは直線200メートルのセパレートコース
ばんえい競馬のコースは直線200メートルで、各馬まっすぐ進むセパレートコースです。コースには2つの障害があり、特に2つ目の障害での駆け引きが見どころになります。
途中で馬を止めることもある。
ばんえい競馬ではレースの途中に騎手が馬を止めることがあります。専門用語で「刻む(きざむ)」と呼ばれるもので、これで馬の息を整えながらレースを進めていきます。
ゴールはそりの後端
平地の競馬では、ゴールは鼻の先がゴール板まで来たらゴールですが、ばんえい競馬ではそりの後端がゴール板を通過したらゴールになります。これはばんえい競馬が「荷物を運びきる」という意味が含まれていることに由来します。
馬券は一般的なものが売られている
ばんえい競馬では馬券を買うこともできます。種類は一般的な平地の競馬と同じものです。現地の帯広競馬場だけではなく、場外発売やネットでの購入もできます。
ばんえい競馬の予想の組み立て方
続いてばんえい競馬の予想の組み立て方です。こちらも平地の競馬とはだいぶ考え方が異なってきます。
馬場水分を見る
平地の競馬では馬場状態は良~不良の4段階で分けられますが、ばんえい競馬では馬場水分という形で表現されます。一般的に馬場水分が少ないほどそりの摩擦が大きくなりタイムが出にくい=重馬場となり、馬場水分が多いほど摩擦が減りタイムが出やすい=軽馬場となります。
重馬場、軽馬場それぞれ得手不得手がある
平地の競走馬と同様に、馬場状態によって馬にも得意であったり苦手であったりということがあります。目安としては馬場水分が1%にも満たない場合は重馬場、逆に馬場水分が3%を超えてくると軽馬場になってきます。
馬場によって脚質の有利不利がある
また馬場状態によって脚質の有利不利が出てきます。タイムの出やすい軽い馬場だと前が止まりにくく先行馬有利、逆にタイムの出にくい重馬場だと前が止まり後ろからの末脚が決まることもあります。このあたりの考え方は平地のダート競走に似ているところがあります。
クラス、斤量を見る
ばんえい競馬も獲得賞金によってクラス分けがされています。基本的にクラスが上に行くほど斤量が重くなっていきます。昇級して一気に斤量が重くなるということもあるため、ばんえい競馬では「連勝が難しい」とも言われています。勝ち上がってきた馬でも前走との斤量比較や、各馬それぞれの斤量差もばんえい競馬の予想のファクターになります。
騎手の成績を見る
平地の競馬では重要度が「馬7:騎手3」とも言われますが、ばんえい競馬では平地競走以上に騎手の能力が重要とも言われています。リーディング上位の騎手が乗っている馬には注意した方が良いでしょう。
ばんえい競馬の騎手のリーディングはばんえい競馬公式サイトからも確認できます
競馬新聞で情報を集める手も
最近は地方競馬の新聞もネットやコンビニプリントで手に入れることができ、ばんえい競馬の新聞も購入可能です。新聞を使って情報を集め予想を組み立てるという方法もあります。
また競馬ブックでは後半5レース、ねっとばんばキンタローでは後半3レースの新聞を無料でダウンロードすることができます(いずれもbookendという無料アプリのインストールが必要)。楽天競馬会員ならレース当日にねっとばんばキンタローを全レース見られます。
まとめ
今回はばんえい競馬の特徴と、ばんえい競馬の予想の組み立て方を解説してきました。平地の競馬とはまた一味違った楽しみがあるでしょう。普通の競馬は知っているけどばんえい競馬は知らなかったという人もいたかもしれません。安住アナの奥さんである元フリーアナウンサーの西島まどかさんは北海道出身ということもあり、ばんえい競馬のレースを予想するゆるゆるばんばという配信番組に呼ばれたこともあるそうです。特徴を捉えたうえで、自分なりのばんえい競馬の予想の仕方を見つけぜひとも楽しんでみてください。