俳優・長澤まさみさんが母親役を演じて話題となった映画『Mother マザー』。自堕落な生活を送りながらも、一人息子に対し異様な執着を見せる母親。そしてそんな母親に翻弄されながらも、歪んだ愛情に必死で応えようとする息子。2人で生きる人生は、母親の一言により痛ましい事件を引き起こすことになります。
そしてこのマザー 映画 実話をもとに制作されており、救いの手が届かなかった母と子が起こしてしまったMother 実際の事件と、日本社会の闇に鋭く切り込んだ作品となっています。
この記事では、映画『Mother マザー』のあらすじを、Mother 実際の事件をベースに解説していきたいと思います。
映画『Mother マザー』のあらすじ
それではまず、映画『Mother マザー』のあらすじから振り返ってみましょう。
母と子、貧しい暮らし
シングルマザーの三隅秋子（演・長澤まさみさん）は、一人息子の周平（演・郡司翔さん）とつつましく暮らしていました。やがてホストの遼（演・阿部サダヲさん）との子どもを身ごもった秋子は女の子を出産し、3人家族になります。周平（演・奥平大兼さん）は学校にも通えず、家で妹の面倒を見て暮らしていました。
金に困った挙句、息子に…
ホームレス状態の秋子、周平、そして妹の3人。さらに秋子は、遼から金をせびられ追い込まれていました。そこで秋子は周平に「祖父母を殺してお金を取って来なさい」と命じるのです。「お金がない。お金がないと、あんたの妹が死んでしまう」と妹の死をちらつかせ、周平を凶行に導くのでした。
そして”決行”してしまう周平
周平は母の指示に従い祖父母に会いに行きます。久しぶりに会う孫に大喜びの祖父母でしたが、周平の目的はお金。祖父母を刺殺しお金を奪うと、秋子の元へ帰っていきました。
すべては「お母さんが好きだから」
周平が逮捕されると、秋子の所業も明るみになりますが、秋子は開き直っていました。祖父母を殺してまで手に入れたお金は、遼を援助するためではなくパチンコで使い果たしていたのです。
面識があった児童相談課の職員に「どうしてすべて背負ったのか」と聞かれた周平は「お母さんが好きだから」と一言発したのでした。
Mother 実際の事件は？
マザー 映画 実話をもとに製作されており、そのMother 実際の事件もまた、悲痛なものでした。
遊び呆ける母と、学校に通えない息子
Mother 実際の事件で逮捕された母親は、立川千明。ホストクラブやパチンコに明け暮れ、1ヶ月帰らないことも日常茶飯事だったといいます。息子は小学校にも通っておらず、16歳で働き始めることに。しかし、稼いだお金も母親に散在されていました。
閉鎖的な環境で、母から洗脳も
マザー 映画 実話の犯人である少年・立川千明の息子は、母親の交際相手から暴力を振るわれたり、生活保護費をパチンコに使われたりと、不健全な環境で育ちました。母親以外の大人をほとんど知らず、歯向かえば母親に捨てられる恐怖心と戦っていました。Mother 実際の事件当日も、祖父母の命を奪う気はなかった少年でしたが、決行しなければ母から見捨てられてしまうと思い犯行に至ったそうです。
「凶悪犯」扱いだった息子
Mother 実際の事件現場の様子は悲惨で、それを見た警察は凶悪犯の犯行だと断定していたほどだったそう。しかし、マザー 映画 実話の少年は母親に従順で、幼い妹の面倒を見る優しい兄でもありました。母親からの歪んだ愛情に必死で応えようとする少年に、社会から救いの手が伸びなかったこと、そして少年自身がSOSを出す方法を知らなかったこと…様々な条件が重なり、心優しい少年を凶行に走らせてしまったのです。
逮捕された少年の現在は？
Mother 実際の事件を起こした少年は、生まれながらにして母親以外の大人を知りませんでした。そのため、いくつになっても母親が世界のすべてになってしまっていたのです。ところが逮捕後、取締官の男性と信頼関係を築くことができ、初めて母親以外の大人を頼りながら生活をすることを学んでいるそうですよ。
【参考サイト：週刊女性プライム】
まとめ
Mother 実際の事件をもとに、長澤まさみさんと本作がスクリーンデビューとなった新人・奥平大兼さんが見事に演じ切り、奥平さんは日本アカデミー賞新人俳優賞や、ブルーリボン賞新人賞などを受賞する快挙を成し遂げました。マザー 映画 公開中止 理由という話題も上っていますが、こちらの映画『マザー！』はアメリカのホラー映画です。日本のマザー 映画 実話をもとに作られた痛ましい作品ですが、アメリカの映画『マザー！』もサイコパスな要素が含まれる話題作となっていますよ。
