【この記事はこんな人にオススメ】
- ガストやバーミヤンでコンセントが使えなくなって困ってる
- なぜガストでコンセント利用不可になったのか知りたい
- ガストでパソコンを使うにはどうすれば良いか教えてほしい
こんにちは、けいとさゆりの関西お出かけ情報局(@kei_sayuri_blog)です!
食事、スイーツ、お茶など、多くの人にとっておなじみのガストや、中華料理のバーミヤン。
これらのお店は、店内にコンセントがあり、「食事のついでに軽作業」とか「充電し忘れたケータイの充電」など、さまざまな用途で、多くの人々に親しまれてきました。
しかし、そんなガストやバーミヤンなどで、2022年の年末くらいから「コンセントが使えなくなった」という声をよく聞くようになりました。
いったい、何があったのか…。少し、状況をまとめてみることにしました。
コンセント設置に定評のあったガスト
外回りの社会人など、出先で食事のついでにパソコンを広げ、ささっと作業をしたい…。
外回りの社会人などからは、こういった声をよく聞くもので、「コンセントの使える飲食店」というのは、非常にありがたいものでした。
とりわけ、コロナ禍においては、必ずしも職場への出勤が求められず、テレワークでの仕事が少しずつ定着してくる一方、自宅では集中して仕事ができないという人も多く、「自宅以外で仕事ができる場所」というものへのニーズも高まってきています。
そして、そういった声に、飲食業界で一番積極的に応えてきたのが、ガストやバーミヤンを展開するすかいらーくグループ。
主力であるガストでは、多くのお店で全席にコンセントを設置し、パソコンの使用やタブレット・スマートフォンの充電に対応できるようにしていました。
この結果、在宅ワーカーや副業に取り組む人を含め、多くの社会人に、ガストやバーミヤンは「使い勝手の良いお店」として、非常に高い評価を得るに至っています。
2022年末、ガストでコンセントが使えなくなる
ところが、そんなガスト・バーミヤンをはじめとしたすかいらーくグループが、2022年の年末から、大きな方針転換に打って出ます。
なんと、ガスト各店舗において、すっかりおなじみになっていたコンセントを、ほとんど使用不可にしてしまったのです。
また、バーミヤンなど、すかいらーく系列でコンセントを設置していた他店舗も同様。
そして、こうした「コンセント利用中止」については、何の予告も、そして公式発表もなく、あるとき突然に始まってしまったので、多くの利用者は「えっ?」と非常に戸惑い、そして失意にうちひしがれたものでした。
なお、2023年1月時点において、コンセントの利用中止については「完全中止」とされたわけではなく、
- 一部の席(小さな席)ではコンセントを使わせてもらえる
- 店員さんにお願いすれば、コンセントのキャップを外して使わせてもらえる
といった感じで、経過措置がとられているようです。
ただし、そういった運用をしているお店であっても、公式ホームページにおける「店舗検索」で「コンセント利用可」のマークがついているわけではありません。
あくまで「基本的にコンセント使用NGだけど、店の判断で限定的かつ弾力的に運用している」というのが実情のようです。
また、2023年4月以降は、こういった弾力的な運用すらやめることになっているとの情報もあります。
いずれにせよ、
今後、ガストやバーミヤンなどのすかいらーくグループでは、コンセントは使えなくなる
と思っておいた方が良さそうです。
背景には、コロナ禍が明けつつあることが…?
さて、ここまで見てきたように、ガストやバーミヤンなど、すかいらーくグループの飲食店における、ある種のセールスポイントになっていた「コンセント利用可」は、今回突然撤回されてしまったわけですが…
なぜ、このように、コンセント利用が突然NGにされてしまったのでしょうか。
想定される理由はシンプルで、「単価の安い客が、長時間席を占拠してしまい、店の開店を悪くしてしまう」、これに尽きるでしょう。
コンセントを提供するというのは、店にとってはあくまで「付加価値」にすぎません。
基本的な飲食店の使命は「質の高い飲食サービスを提供すること」であり、本来、お客さまはそれを求めてお店に来るものです。
しかしながら、そんなお店の席が、長時間パソコンを使用する客に占拠されており、しかもそれが、ドリンクバーしか頼まないような客であったとしたら…
それは、お店にとっては、「本来業務の妨げ」になると判断されてもおかしくはありません。
確かに、コロナ禍の状況下では、外食を積極的に楽しむと行ったような雰囲気ではなく、飲食店が飲食だけで勝負していては経営が成り立たないような時期もありました。
そういった時期にあっては、「コンセントがあるので、仕事をしに来て、ついでに食事もとって下さい」というようなアプローチは、経営戦略的には十分成立し得たでしょう。
しかし、2022年の後半から2023年にかけ、コロナ禍における自粛ムードはなくなり、一定の注意を払いながら、社会経済活動を正常化させようという雰囲気に変わってきました。
飲食店も、「飲食サービスで勝負する」という、コロナ禍前のようなスタイルで経営することができるようになってきたわけです。
こうなると、「安い注文で長時間席を占拠するコンセント利用者」は、飲食店にとっては邪魔でしかなくなってしまうわけですね。
そういった意味において、「コンセントを利用不可にする」という判断は、もっぱら店の経営という視点だけで見ると、きわめてまっとうなものだとも言えます。
コンセント利用者に対しては「背信行為」である
ただし、今述べたような視点での分析は、「店の経営という視点」でしかありません。
つまり、もっぱらお店の都合によるものだけであり、客の視点は全くもって欠落しているのです。
これまで、コンセントがあるから利用していた客に対して、事前予告もなく、また公式発表もなく、あるとき突然、コンセントを利用不可にした。
これは、客の立場からすると、「コンセントを利用しようと思ってお店に来たのに、できなくて困った」という短期的な問題のみならず、
客にとって有益なサービスを、予告なく終了してしまうような体質である
ということを露呈してしまった、ということでもあります。
私個人も利用したことのある、ガストやバーミヤンのコンセントは非常に便利なもので、これを頼りにお店を利用していた人が一定程度いることは、想像に難くありません。
そういった顧客に対して、何の説明責任を果たすこともないままに、一方的にサービスを打ち切った、ということの方が、本件に関する本質的な問題なのではないかな、と個人的には思っています。
コロナ禍が明けつつあること、そしてその状況下では客の回転率を高めることが、お店を持続可能な形で運営していくために必要であることは理解します。
そして、そのための施策として、コンセントを利用不可にすることが、ひとつの判断としてあり得ることも。
でも、「きちんと説明すれば理解できること」であるからこそ、不意打ち的にサービスを終了にするのではなく、しかるべき説明責任を果たした上で実施してほしかったですし、そうしないと、後々に尾を引く話になりかねません。
コンセントがないならモバイルバッテリーの利用を
なお、利用者としては、そういった理念的な話ではなく、現実問題として、「コンセントがなくても、飲食店でパソコン利用やスマホの充電をしたい」というような話になってくるかと思います。
この場合、大容量のモバイルバッテリーを利用すればOK。
たとえば、MacBook AirやMacBook Proは、USB PD(Power Delivery)による充電に対応したモバイルバッテリーであれば充電が可能です。
また、ワット数については、パソコンのスペックや画面サイズによっても違いますが、おおむね60W以上であれば問題なく使えます。
たとえば、Anker 737 Power Bank (PowerCore 24000)であれば、ワット数も140Wとかなり大きくなっていますので、安心してパソコンを使うことができます。
また、そこまでワット数の大きいものでなくても…という場合、同じAnkerの60Wモバイルバッテリーを選べば良いでしょう。
【まとめ】コンセント利用不可…ならばきちんとした説明を
このように、今回、ガストやバーミヤンで、これまで多くの人に愛用されていた客席のコンセントが、突然利用不可になったことをご紹介させていただきました。
そして、なぜそのようなことになったのかを考察する中で、コロナ禍が明けつつあることがその要因であること、一方でこれらの点について利用者に十分な説明がなされなかったことが残念である旨も、お話しさせていただいております。
飲食店が、持続可能な形で経営するためには、その時々に応じた施策を展開する必要があることは分かります。でも、そのためには、これまでのお客さんに対する説明があっても良かったんじゃないかな…と思わずにはいられません。
せめて今からでも、こういった方針転換を行ったことを説明し、理解を得るようにしてほしいなあ…と、一人の利用者として、心から願っています。