関西夏の風物詩！阪神タイガース「ウル虎の夏」を振り返る（2022年版）

【この記事はこんな人にオススメ】

「ウル虎の夏」とは何か知りたい
2022年の「ウル虎の夏」を振り返りたい
夏の甲子園球場で阪神タイガースの試合を観戦したい

こんにちは、けいとさゆりの関西お出かけ情報局（＠kei_sayuri_blog）です！

多くの関西人がこよなく愛する、阪神タイガース。本日は、そんな阪神タイガースの本拠地・阪神甲子園球場の夏の風物詩、「ウル虎の夏」についてご紹介しようと思います。

「ウル虎の夏」って？

まずは、阪神タイガースのファンにとってはおなじみ、でもそうではない人にとってはピンと来ないかもしれませんので、まずはこのお話を聞いていただけるように、「ウル虎の夏」についてご紹介します。

「ウル虎の夏」とは、阪神タイガースの夏のホームゲームにおいて仕掛けている企画で、野球の試合と連動して、さまざまなイベントが行われているものです。

イベント内容は、その年によって若干の違いはありますが、基本コンセプトは「選手とファンとで、球場を黄色に染め上げる」。

毎年、選手は黄色を基調にした期間限定のユニフォームで登場し、そして球場に入場するファンには、ユニフォームと同じデザインのジャージが無料で配られ、みんなでこれを着て、球場全体の一体感を醸成しながら、阪神タイガースを応援する、というものです。

さゆり

球場のファンみんなが選手と同じ服を着て応援してる様子…圧巻なんですよね♪

2022年の「ウル虎の夏」は…

さて、そんな2022年の「ウル虎の夏」は、なんと10周年を迎える、記念すべき年。ということで、イベントにも気合いが入っています！

超ド派手！10周年記念ユニフォームのジャージ

毎年、黄色を基調にした鮮やかなデザインが印象的な、「ウル虎の夏」ユニフォーム。

今年、2022年は、10周年ということで、ひときわド派手なデザインで登場してきました。

普段の縦縞のユニフォームの上に、ド派手に覆い被さる黄色と緑の模様は、まさに「虎」を思わせる大迫力。通常のユニフォームでは考えられないようなこのド派手さが、この「ウル虎の夏」の特別感を際立たせてくれます。

タイガースファン芸人が登場！

2022年は、阪神タイガースをこよなく愛する6組の芸人さんが、ゲストに登場！

試合前、イニングの合間、そしてヒーローインタビュー前に登場し、試合をとっても盛り上げてくれます！

ちなみに、具体的な芸人さんについては、後ほど各試合のパートでご紹介しますね。

ビアフェスタに限定フード！

球場外には、キリンビールのドラフトカーが登場！そして会場内でアルコールを購入した方には、オリジナル選手マグネットのプレゼント付き！

また、「ウル虎の夏×美味いのマッシュアップ！」と称した、限定フードも魅力的です。

「同期入団コンビ！大山×糸原の肉三昧弁当」「近本×糸井×佐藤輝のウル虎コラボ弁当」など、選手コラボのフードは、思い入れも生まれますし、普通においしいしで、超オススメなんです！

「ウル虎の夏」6連戦を振り返る

さて、本稿執筆時点では、「ウル虎の夏」6連戦がすべて終了しております。ここでは、そんな2022年の「ウル虎の夏」6試合を、簡単に振り返ってみようと思います。

なお、以下では選手、お笑い芸人ともに敬称略とします。

7月12日　阪神0-4巨人

ウル虎の夏初戦は、巨人・ポランコが初回に3ランホームランを放って阪神に先制。その後も中田翔のソロホームランで追加点を挙げました。

阪神は、相手の巨人を上回るヒットを放ちつつ（巨人6本、阪神8本）、後半は中継ぎ陣の奮闘もあって追加点を許しませんでしたが、巨人の先発・戸郷を攻めきれず、まさかの完封負け。

全体的に打線が湿りがちな2022年の阪神タイガース。ウル虎の夏初戦が、典型的な阪神の負けパターンから始まり、阪神ファンは気が気でありませんでした。

なお、この日に登場したお笑い芸人は、コロコロチキチキペッパーズのお二人。特にナダルは、水曜日のダウンタウンやアメトーーク！などでクズキャラとしての高い評価（？）を受けており、この日も多くのファンが、その様子を思い出しながら、大盛り上がりでした。

7月13日　阪神13-0巨人

前日の重苦しい雰囲気から一転、この日の阪神は初回から猛攻を仕掛けます。一回、いきなり近本のタイムリーなどで3点を先制すると、二回にはマルテが一軍昇格後さっそくのタイムリーで追加点。その後も巨人の守備の乱れにつけ込むなどして追加点を重ね、終わってみれば19安打13得点の猛攻です。

阪神の先発は西勇輝。ここしばらく思うようなピッチングができていませんでしたが、この日は8回無失点の好投。

伝統の一戦で見せた圧勝劇。ウル虎の夏のジャージに身を包んだ阪神ファンは、最高の気分で六甲おろしを（心の中で）歌うのでした。

なお、この日のお笑い芸人はおいでやす小田。あの大声を、甲子園中に響き渡らせておりました。

7月14日　阪神3-0

「大量得点の翌日は打線が沈黙しがち」というプロ野球あるあるが頭をよぎる中始まった、ウル虎の夏・中盤戦。

この日も先制点をたたき出したのは、近本でした。初回、近本のタイムリーで先制すると、中盤には梅野が、そして終盤7回にはロハス・ジュニアがそれぞれソロホームランを放って追加点。梅野もロハスも、今年は思うような活躍ができていませんでしたが、そんな二人のホームランは、本人もファンも、溜飲を下げるものであったことでしょう。

投げては先発・伊藤将司が9回4安打無失点の完封勝利。全く危なげないピッチングで、この日も宿敵・巨人に完全勝利を収めたのでした。

この日のお笑い芸人は、M-1チャンピオン・ミルクボーイのお二人。おなじみの軽快な掛け合いに、会場もほっこりしておりました。

7月15日　阪神2-1中日

ウル虎の夏・後半戦は、中日との3連戦です。

この日の阪神の先発は、青柳。絶対的エースの登場に、阪神ファンは試合前から勝利を確信していましたが、この日の青柳、どうもピリッとしません。ボールが先行し、ヒットを打ち込まれる、厳しい展開。しかし、初回こそ1点をとられてしまいましたが、2回以降はランナーを出しつつも無失点に抑え、調子が悪いなりに試合を作ります。

一方の打線は、二回、北条の2ランホームランで逆転し、このまま青柳から岩崎⇒湯浅⇒アルカンタラ⇒岩崎と続く継投で、最終回まで中日打線を沈黙させたのでした。

しかしながら、終わってみれば実は阪神はわずか3安打。試合には勝ったものの、沈黙した打線に、一抹の不安を感じたのも、また事実でした。

この日のお笑い芸人は、ニッポンの社長のお二人。青柳のグッズを出しながら「雨が心配ですが、晴れて良かった」と笑顔を見せていました。

7月16日　阪神1-3中日

この日の中日の先発は大野雄大。最下位に苦しむ中日ですが、このエース・大野雄大の存在感は絶大で、沈黙しがちな阪神打線にとっては厳しい相手です。

そんな中、先制点を許したのは阪神。二回、一死一塁で高橋周平が放ったレフト線への当たりを陽川が後逸。これで先制点を献上してしまいます。

その後は、中日の先発・大野雄大と、ケガから復活した阪神・才木の投げ合いが続き、0-1のまま試合は膠着するのですが、動きがあったのは九回。中日のリリーフエース・R.マルティネスから、先頭バッターの近本がセンター前ヒットで出塁すると、初球から二塁への盗塁を成功させ、佐藤輝明のショートゴロの間へ三塁へ。その後、フィルダースチョイスを誘ってホームイン！

なんと、近本のバットと足だけで、土壇場で見事に同点に持ち込んだのです。

しかしながら、延長戦に入った後、十一回に阪神・アルカンタラが捕まります。先頭バッターの中日・ビシエドに二塁打を放たれると、送りバントからの犠牲フライで手堅い勝ち越し点を献上。これだけでなく、7番の平田にも一発を浴びてしまい、まさかの追加点。延長まで持ち込んだ甲斐無く、阪神は敗れてしまいました。

この日のお笑い芸人は、蛙亭のお二人。イワクラは先日、オズワルド伊藤との交際が発覚したばかりということで、それをしっかりネタにしながら、球場を笑顔に包んでいました。

7月17日　阪神3-1中日

ウル虎の夏・最終戦。ここ2試合の阪神の雰囲気が良くない中、阪神は初回からエラーがらみでピンチを招き、中日の3番・木下から犠牲フライを浴びて、先制されてしまいます。

しかし、その裏の攻撃で、阪神は早速この悪い雰囲気を振り払います。1番・中野がヒットで出塁すると、2番・島田がバスターヒットで無死一・二塁とチャンスを広げます。3番・近本は送りバントを仕掛けますが、得意の俊足でエラーを誘って無死満塁。ここで登場したのが、最近不調の4番・佐藤輝明。ここで、多くの阪神ファンの応援を受け、佐藤輝はライトへの2点タイムリーヒットを放ち、逆転に成功します。

加えて、この一死一・三塁の場面で、佐藤輝は二盗を仕掛けます。中日バッテリーはここで二塁に送球しますが、そのスキをついて、三塁ランナー・近本がホームへ突入！　見事な一・三塁からのダブルスチールを成功させ、阪神は追加点を奪いました。

「情報量が多すぎる」と話題になった初回の後は、先発・ガンケルが要所を締めるピッチングで、終わってみれば8回1失点。最後はクローザー・岩崎が締め、ウル虎の夏・最終戦は見事な逆転勝利を収めたのでした。

この日のお笑い芸人は、R-1ぐらんぷりで話題になったZAZY。ド派手な衣装で登場し、会場を沸かせました。