葉で包まれた特徴的なお寿司「柿の葉寿司」をご存知でしょうか?初めて目にしたら「どうやって食べるの?」と、戸惑ってしまう人もいるかもしれませんね。

そこで今回は、素朴で上品な見た目である柿の葉寿司の食べ方や妊娠中の注意点、いつ食べる料理なのかについても調査しましたのでご紹介していきます。

柿の葉寿司の食べ方を調査!

木箱に整然と並ぶ、柿の葉寿司の食べ方を見ていきましょう。

柿の葉で包む理由は?

寿司が柿の葉で包まれている理由は、もともと保存食として親しまれており、腐敗や乾燥を防ぐ効果があるからです。奈良・吉野地方の村の住人たちが、貴重だったさばを美味しく食べるために考えた食べ方とされています。

柿の葉に包むというひと手間には、山里で生きる人々の工夫と、食材への敬意が静かに息づいているようです。

包んでいる葉をはがして食べる

奈良のお土産としても人気の「柿の葉寿司」は、葉をすべて取り除かずに裏側から一方だけをはがして食べます。バナナの皮をむくように少しずつ葉をはがし、寿司が顔を出すようにしましょう。そのまま口に柿の葉寿司を運べば、手が汚れにくくなります。

最後に残る柿の葉は食べませんが、香りが寿司に移るため、風味を楽しみながら味わうのがおすすめです。

醤油はつけないの?

塩気の効いたネタと甘めのシャリのバランスが絶妙で、醤油をつけなくても美味しく食べられる柿の葉寿司。現代では醤油が添えられることもありますが、本来の味わいを楽しむ場合はそのまま食べると良いでしょう。

吉野地方で誕生したとされるさば寿司は、海から遠い山間部で作られていました。さばは塩を振って日持ちを良くし、行商人が運んできたものに酢で味付けしていたようです。また、関西の寿司はシャリにこだわりがあって少し甘めに味付けされ、「すしの飯に六分の旨さがある」と言われるほどでした。

シャリの適温は20度前後?

美味しく食べられるシャリの適温は、20度前後と言われています。冷えすぎると固くなるので、室温が高くて暑い夏場は、冷蔵庫の野菜室に新聞紙などで包んで保管すると良いでしょう。食べる約30分前に野菜室から出し、室温に戻すことをおすすめします。

また、寒い冬場に部屋で保管してシャリが固くなった場合は、柿の葉寿司2~3個を皿に載せてラップをかけ、500Wの電子レンジで30秒ほど温めて食べてみてください。

焼くのも美味しい

吉野地方の冬場は気温が低いので、シャリが固くなったときは葉で包まれた状態のまま軽く焼いて食べていたそうです。家庭で試す場合はオーブントースターを使い、柿の葉で包んだまま230度で約5分加熱すると良いでしょう。

オーブントースターの機種によっては、焼き時間が違ってくるので様子を見ながら加熱してください。柿の葉の表面が少し焦げ、香ばしい匂いがしてきたら食べごろです。焼くことでネタにほんのり熱が入ってシャリは柔らかくなるため、通常の柿の葉寿司とは少し違った味を楽しめます。

家庭でも調理できる?

現在では家庭で作ることも減った柿の葉寿司ですが、特別に難しいわけではないため、自宅で調理できます。まず最初に、〆さばを薄くスライスして酢・砂糖・塩を合わせたすし酢で酢飯を作りましょう。

次に、酢飯を型に詰めてフタをして、押し寿司の形に整えます。成形した酢飯は、柿の葉の中央にのせたさばの上に重ね、葉で包み込むように巻いてください。すべて包み終えたら木箱や保存容器に並べ、上から軽く重石を置いてしばらくなじませれば完成です。

柿の葉寿司は妊婦も食べていい?

塩で締めたネタを使う柿の葉寿司ですが、生の魚を使用しているため、妊娠中は控えるのが安全でしょう。生魚介類には腸炎ビブリオ菌やノロウイルス、病原性大腸菌などによる食中毒リスクがあり、繰り返し下痢を起こすと子宮収縮を招いて胎児に影響が出る可能性もあります。

また、妊娠中は服用できる薬に制限があるため、食中毒になった場合に十分な治療ができないことを把握しておきましょう。普段は問題なく食べられる食材でも、妊娠中はリスクが高まるので食中毒や感染症の可能性がある食材は避けることが大切です。

柿の葉寿司はいつ食べる料理?

手土産やお弁当としても親しまれる、柿の葉寿司はいつ食べる料理なのかについて紹介しましょう。

どんなときにいつ食べる?

奈良県のような山里では昔、魚や白いご飯は貴重な食材だったため、柿の葉寿司は日常的に食べるものではなく特別な日に味わうご馳走だったと考えられます。

時代が進み昭和頃になると、奈良県では多くの家庭で柿の葉寿司を仕込み、夏祭りや秋祭りなどの季節の行事や祝い事の際に食べられるようになりました。今でも行事や人が集まる場では、食卓を彩る特別な寿司として選ばれています。

どこの郷土料理?

さばと酢飯の素朴な味わいが魅力的な「柿の葉寿司」は、主に奈良県で親しまれてきた郷土料理です。奈良県は海に面していないため、古くから周辺地域を結ぶ街道を通じて魚が運ばれていました。

そのため、和歌山県や三重県の熊野地方から奈良県吉野へと続く道は「サバ街道」と呼ばれ、地域の食文化を支える重要な役割を果たしていたようです。柿の葉寿司は、奈良の風土に根ざした郷土料理として知られています。

現在の柿の葉寿司は?

奈良の郷土料理である柿の葉寿司は時代に合わせて進化しており、現在はシャリの大きさやネタもマイルドな味わいに変化しました。

バリエーションも豊富になり、ネタは「さば」だけでなく「さけ」「たい」「あじ」なども販売されています。中には季節限定や冷凍の商品なども登場し、柿の葉寿司は伝統を土台にしながら、現代的な形へと変わっているようです。

まとめ

今回の記事では、奈良の郷土料理である柿の葉寿司の食べ方を中心に、妊娠中に気をつける点や、どんなときに食べる料理なのかについて紹介しました。

柿の葉寿司の葉は、全部を取り除いてしまうのではなく、裏から片方だけをはがすと食べやすいようですね。妊娠中は食べることを控え、昔はハレの日の料理だった柿の葉寿司を味わいましょう!

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けい
関西お出かけ情報局の編集長であり、関西エリアの隠れた魅力を発信することに情熱を注いでいます。地元出身でありながらも、観光客目線でも楽しめるような情報発信を心がけています。趣味はカフェ巡りや最新エンタメ情報の収集!関西の新しいスポットや話題のイベントを誰よりも早くキャッチして皆様にお届けします。