【この記事はこんな人にオススメ】
- 阪神高速のドライブが難しいと思っている
- 阪神高速より首都高速の方が怖いと感じる
- 阪神高速と首都高速を比較してどちらが運転しやすいか知りたい
こんにちは、けいとさゆりの関西お出かけ情報局(@kei_sayuri_blog)です!
関西人にとって、車でお出かけするとき、よくお世話になっているのが、阪神高速。大阪〜神戸の移動に欠かせない、まさに大動脈なわけですが、路線は複雑だし、運転マナーの悪い人は多いしで、「だから関西の高速道路は嫌いやねん」という声も、よく聞こえてくるところです。
一方で、東京・首都圏の大動脈である首都高速も、非常に運転に気を遣う高速道路です。
そこで今回、阪神高速と首都高速を走り比べて、どちらが運転しにくいか、考えてみたいと思います。
阪神高速も首都高速も「都市高速道路」です
まず、阪神高速と首都高速を比較する前に、そもそもこれら両道路の、道路行政上の位置づけについて、確認しておきましょう。
阪神高速も首都高速も、法的には都市計画法に定める「都市高速道路」にあたります。
都市高速道路とは、端的に言うと、都市内における自動車交通を円滑化するために設けられた道路で、名神高速や東名高速のような、全国的な道路網を形成するために設けられた高速自動車国道とは位置づけを異にします。
阪神高速は大阪〜神戸の、首都高速は東京を始めとする首都圏という、限られたエリアの道路交通を円滑化するために整備された道路。
どちらも、都市部の限られた土地を通さないといけない関係上、その規格は高速自動車国道よりも低く、最高速度もおおむね50〜60km/hと、低めに設定されているのが大きな特徴です。
阪神高速の走りにくさ
阪神高速は、前述のような特徴を持つ都市高速道路ですので、一般的な「高速」と比べると道路の規格が低く、走りにくいと感じることが非常に多々あります。
たとえば、右からの合流がある、合流に必要な加速車線が短い、急カーブが多いなどは、「高速自動車国道」である名神高速や中国自動車道ではまず見られません。
具体的に、阪神高速の走りにくさを感じるところは、次のとおりでしょうか。
1号環状線の4車線区間
まず、多くの関西人ドライバーを悩ませるのが、阪神高速1号環状線の4車線区間。
非常に交通量が多いこの1号環状線の中で、ルートによってはこの4車線を一気に端から端まで車線変更せざるを得ないこともあるなど、非常に難しい運転を強いられます。
また、関西特有の気質なのか、車線変更の意思を示すためウインカーを出しても、見えないふりをして車間距離を詰めてくる車も多いなど、道路構造上の課題に加えて運転者のマナー面からも過酷な状況にあります。
こうした状況の中、環状線の南西部、なんば周辺で見られる「ゆずりあい」の看板が、なんとも皮肉に見えてしまうのは、私だけでしょうか…。
3号神戸線の若宮カーブ
一般に、高速道路というのは、「高速」で走ることができるから高速道路と呼ばれているものだと思ってしまうのですが、そうした固定観念を覆すのが、3号神戸線の、通称「若宮カーブ」。
ここは「カーブ」というのがはばかられるほど急に大きく曲がり、実質的に交差点に近い曲がり方をせざるを得ないのでは…と思わされるほどの区間です。
三宮方面から明石方面に向かうとき、そして明石方面から三宮方面に向かうとき、このどちらも道が空いていると少しスピードが乗りがちなところです。
運転の際は、くれぐれもご注意くださいね。
13号東大阪線西行き、水走〜中野の右側合流
一般に、高速道路への合流というのは、速度が遅い左側車線へ対して行うのがセオリーですが、都市部で道路建設に制約が多い都市高速の場合、このセオリーに該当しないところがいくつかあります。
その最たる例が、13号東大阪線の西行き、水走〜中野です。ここは第二阪奈から阪神高速へと接続するところなのですが、途中の水走ランプ、中野ランプ、ともに右からの合流となってしまいます。
比較的スピードの出やすい第二阪奈から阪神高速へと入ってきますので、全体的に走行車両のスピードが速い中、右から合流し、かつ合流車線の距離もそれほど長くない…という、非常に難しい運転を余儀なくされるエリアです。
首都高速の走りにくさ
と、このように、阪神高速の走りにくさと、それを顕著に感じさせる場所を3カ所ご紹介いたしましたが、東の都市高速・首都高速も走りにくさの面では負けていません。
それでは続いて、首都高速の走りにくさを感じるところ、ご紹介させていただきましょう。
2つの環状線が存在する路線の複雑さ
首都高速には、環状線が2つあります。
都心環状線(C1)と、中央環状線(C2)の2つで、これらを貫通するように、各方面に放射状に伸びていく各路線、というような構図です。
このような複雑な構図になっているため、その路線図の複雑さは阪神高速の比ではなく、初見ではカーナビがあっても適切なルートを選択して目的地に行くことが難しいほどです。
首都高速を走るときは、たとえカーナビがあっても、事前に地図を読み込んで、予習をしていく事が欠かせません。
高速道路上に存在する信号
関西にいると信じられないと思うかもしれませんが、なんと首都高速には道路上に信号のあるエリアがいくつか存在します。
その一つが、埼玉県にある美女木JCT、もう一つが6号向島線と9号深川線が交わる箱崎JCT(東京都中央区)内のロータリー。
関西人からすると、高速道路上で信号を発見するだけで、かなりのとまどいを覚えてしまいます。
このことと、前述の路線の複雑さが相まって、首都高速の運転の難しさが強まっているような印象を受けますね。
トンネルや見晴らしの悪い場所の多さ
また、首都高速は、阪神高速以上に周りを高いビルに囲まれており、またC2(中央環状線)の山手トンネルのような、非常に長いトンネルがあるなど、周りの景色が単調となってしまい、自分がどこにいるのかを、視覚的に確認しながら運転することが難しくなっています。
この場合、要所要所にある案内板が目印になるのですが、その案内板に書かれている内容も首都高速の複雑さゆえに直感的に頭に入れることが難しく、予習無しだと「今、どこにいるのか」を理解することが困難に。
こちらはカーナビがあることである程度軽減されますが、それでもやはり、首都高速に慣れていない人は、事前の準備が必須だと言えるでしょう。
【まとめ】都市高速は総じて運転が難しい!どうか安全運転で
このように、今回、関西人ドライバーを悩ませる阪神高速と、その首都圏版である首都高速について、両者の走りにくいところ、運転しにくいところをピックアップしてみました。
関西の都市高速である阪神高速は、なんといっても1号環状線の4車線区間における車線変更の難しさが、この界隈の運転マナーと相まって非常に厳しく感じます。
一方の首都高速は、阪神高速のような困難さはない一方で、路線図や道路構造が異様に複雑で、そのことに起因して乗り継ぎ等に失敗し、「正しい目的地にすっと行けない」という事態を招いてしまいがちです。
これら両者は、比較をしてみたものの、その特性が大きく異なるので、どちらが難しいということをジャッジすることはできませんが、どちらも慣れない人にとっては不安を覚える道路であることは間違いありません。
阪神高速や首都高速を走るときは、事前に十分な予習をしてから、出かけるようにしましょう!